インタビュー

大手企業の営業が少数精鋭で裁量のあるWebエンジニアに転職した訳

「このまま営業をしていても先がない」キャリアの危機感から未経験でエンジニアに挑戦、20代で少数精鋭かつ裁量権のあるWeb系企業へ転職を成功させた安原さん。プログラミング学習は苦悩の連続でしたが、RUNTEQ(ランテック)のコミュニティであるDiscordを活用し友人と一緒に学習やイベントに参加したり、ポートフォリオを作成し就職を成功させた先輩達を支えに完遂。入社後バックエンドエンジニアとして現場で働く中で痛感した「成長に必要なこと」もあわせて語ってくれました。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.41】※RUNTEQ学習期間は20年12月-21年8月の8ヶ月間

営業を続けても先がない プログラミングは業務改善からスタート

Q. ご経歴を教えてください

愛媛県の大学で、文系の経営学部に在籍していました。

大学3年の時に情報系のゼミに所属し、ITパスポートや情報マネジメントの資格を取得しました。

その後、新卒で水道業界の企業に入社。

その企業は水道業界に関する様々な分野に携わっており、私は専門商社部門に配属され、営業として2年間勤務しました。

社会人2年目の12月にRUNTEQを受講することを決めたため、受講期間の前半4ヶ月は仕事と両立、後半4ヶ月はフルコミットで学習を進めてきました。

Q. なぜプログラミング学習を始めましたか?

前職の現場で働く中で「もっと業務を効率化できるのではないか?」と感じる部分が多くあり、その部分を改善したいと思ったことがきっかけです。

当時は営業をしながら1日に30〜40件、多いときは90件も電話での問い合わせがあり、その対応に追われていました。

問い合わせの内容の大半は調べれば分かることばかりでしたので「何か仕組みがあれば、もっと効率的に仕事が出来るはずだ」という思いがありました。

Excelのマクロや関数を使って業務の効率化ができる部分は対応していましたが、Excelを使用する一部の業務でしか改善できずにいました。

他にも根本的に同じことを繰り返している業務が多数あり、そのような部分を改善するためにはプログラミングのスキルが必要だと考え、学習を始めることにしました。

Q. エンジニアを目指したきっかけは何でしたか?

元々このまま営業をしていても先が無いと考えていました。

水道業界はとてもニッチですので、キャリアチェンジを図ったとしても同じ業界内でしか働くことができないと思い、そのことがリスクだと感じていました。

手に職をつけようと考えた時に、エンジニアという職種は未来への可能性があると思い、学習すべき候補として上がってきたことがきっかけです。

RUNTEQで学習を始めてからも、何か社内でできることが無いかということは考えていました。

現場の声を本部に直接届けるのはなかなか難しかったので、RUNTEQのDiscord内でアドバイスを頂きながら業務改善案を作成し本部へ提出ししたところ、すごく良いと褒めていただけました

また、ちょうど同じような業務改善を行うために外部ベンダーと打ち合わせしていたらしく、現場の営業としてプロジェクトチームに入らないかと打診もされました。

お話を受けるかかなり迷ったのですが、サービスを作る部分に携わりたいとの思いがエンジニアを目指した根幹だったので、そのお話は辞退させていただきました。

 

Q. RUNTEQの入学を決めたきっかけがあれば教えてください

IT業界の人材部門で働いている友人から「本業で開発事業を行っているスクールを選ぶと良いよ」とアドバイスをもらいました。

そのアドバイスを受け、ネットで色々な検索方法を試しながらスクール選びをしました。

当時はRUNTEQの情報はほとんどありませんでしたが、それでも他のスクールと総合的に比べて判断した結果、RUNTEQへの入学を決めました。

あと、RUNTEQのホームページを見た時に直感的に「行ける!」と感じたことも理由の1つです。

RUNTEQはサービスをリリースし始めたばかりの段階でしたが、この先成熟していくという勢いを感じました。

そしてプログラミングを学習しようとする自分の考えや思いに対して繋がる部分もありました。

ここに入学すれば、RUNTEQにとっても自分にとっても良い結果となるWin-Winの関係になれるのではないかと思い入学を決めました。

悩んで苦しんだ学習期間

Q. RUNTEQのカリキュラムはいかでしたか?

すごく難しかったです。

プログラミングの学習においては基本的には悩んで苦しんでという学習期間でした。

ProgateやRUNTEQの外部教材は受動的に難なく進めて行き、やり終えた後には達成感もありました。

その流れで「この先のRUNTEQカリキュラムの基礎編も余裕なのでは?」という甘い考えを持っていたので、しょっぱなから痛い目に合いました。

一番最初のsorceryの部分で思いっきり詰まってしまい、分からなさすぎて頭を抱えてしまったんです。

今振り返ってみると簡単だったと思えるのですが、当時は自分が今何をやっているのかすら理解できず、全くコードを書くことができませんでした。

Sorceryは良くも悪くも簡単に色々とできてしまうライブラリなので、最初は全く理解できなくて何日も時間をかけてしまい、自分にとっての鬼門でもありました。

Q. 学習で苦労したところはありましたか?

受講中に会社を辞める決心を固めたことです。

やらざるを得ない状況を作った方が頑張れると思ったので、退路を断ち、背水の陣で挑みました。

しかし途中で課題に詰まった時などに「この先エンジニアになれるのだろうか?」と考えてしまい、すごく不安に思ったり自信を失ったりしていました。

そんな時に、RUNTEQでポートフォリオまで完成させた方たちが自社開発企業や受託開発企業に内定をもらっている姿を見聞きすることがありました。

自分もポートフォリオ完成までたどり着くことができれば、就職に繋げられるはずだと信じて、自分に言い聞かせて取り組んでいました。

学習期間は苦しいものではありましたが、もし諦めたら親に申し訳ないと思っていましたし、心配をかけたくないという気持ちもありました。

挫折しても、それを正当化することは出来たかもしれませんが、最終的に自分が苦しむことになるし誰もハッピーにはなれないから最後までやろうと言い聞かせていました。

あとは金銭面です。

住民税や年金の支払いが思っていた以上の金額で、お金がどんどん目減りしていきました。

実家には帰っていたのですが、お金の余裕を持つことは精神的にも大事だなと思いました。

ただ、仕事もあってお金も入ってくるという余裕を持っていると、自分は怠けてしまいそうだったので、思い切って退職してフルコミットに切り替えました。

Q. 働きながらとフルコミットの時期、それぞれどのように学習されていましたか?

学習時間については、仕事をしていた時は朝の5時に起きてから7時半までは勉強して、会社には8時に出社していました。

基本的に残業は無く18時に帰宅し、夜は1〜2時間は学習するというサイクルで勉強していました。

仕事と両立している時期は、学習中エラーに詰まったときも部屋で画面とひたすら向き合うのではなく、仕事で外出することで気分転換になると感じていました。

一方、フルコミットに切り替えてからは学習のサイクルはまばらになりました。

1日8時間と時間を決め、Discordに繋ぎながら勉強していましたが、そのやり方で学習の質が高かったかどうかは疑問ではあります。

Q. 他の受講生との交流はいかがでしたか?

途中までは一緒にRUNTEQに入学した友人とDiscordを繋いで学習していました。

個人開発に入った段階で一緒に学習する機会はなくなりましたが、そこからは動作テストを行ったり、イベントにたくさん出たりしていました。

他の受講者さんと8月末くらいから勉強会をしており、自分より早いフェーズで就活や就職の経験をされてる方がいたので、色々と参考になることが多かったです。

就活のイベントもすごく参考になり自分でNotionにまとめたりもしていました。

もともとは自分から積極的に参加しようとは思っていなかったのですが、バディの方からコミュニティへの参加を勧めて頂きました。

いざ参加してみると、得られるメリットも大きく、背中を押していただいたことがありがたかったです。

思いがけないきっかけで決まった就職

Q. 就職活動期間と卒業後の進路を教えてください

Web系の自社開発と受託開発を行っている会社に就職しました。

現在は受託開発をメインに、Railsを使用して仕事をしています。

就活期間は約1ヶ月半で、8月の2週目からバディにアドバイスして頂きながら履歴書や職務経歴書を作成し、9月2日に応募を開始。全部で19社にエントリーしました。

前職が建設業界に繋がる部分もあり、30社ほど建築tech系の企業をリストアップして、第一志望群から第三志望群まで分けました。

第三・第二志望群からエントリーを続けていく中、面接まで通ったのが8社でした。

しかし結果的に内定をいただき就職することになったのは、リストアップしていた志望群とは全く違う会社です。実は、思いがけないきっかけで就職が決まったんです。

当時受講生同士で行っていた勉強会でReactについて学んでいたのですが、書籍を読んでも全くわからなくて、煮詰まっていました。

その時にYouTubeでReactをわかりやすく発信している方を見つけて、その方のTwitterをフォローしたんです。

Twitterのフォローをした2日後の9月15日に、その方が社員募集をしているというTweetを見てチャンスだと思いすぐにDMを送りました。

そして9月18日に面談をして頂き、その場で内定をいただきました。

Q. 選考ではご自身のどの点が評価されたと感じますか?

今も仕事で言っていただくことがあるのですが、レスポンスが早いことを評価して頂きました。

あとは人柄の部分と、社会人としてきちんと受け答えができることも評価して頂きました。

面談の時に、どのようなエンジニアになりたいか聞かれたので、フルスタックエンジニアで特にバックエンドをメインにやっていきたいと答え、その理由についても説明をしました。

すると「安原さんはすごく良い人材だと思うから、もし良かったらうちで働いてもらえないか?」と言って頂き嬉しかったです。

社員の募集は1人のみで、他にも候補の方がいらっしゃったようでしたが、自分を選んでいただいて入社することが出来てよかったです。

すぐ面談して、すぐ内定をいただいて、トントン拍子で決まりました。

Q. RUNTEQの就活サポートはいかがでしたか?

すごく良かったです。

履歴書や職務経歴書や面接対策などを行ってはいましたが、言語力に自信がなかったのでアドバイスを頂けて内容を修正できたのはありがたかったです。

文章を考えるにあたって、講師の方のNotionやYouTubeのアーカイブを見ながら職務経歴書などに落とし込んで行ったのですが、それに対してレビューを頂けたのはすごく良かったと思っています。

私自身のことを一番活かしてくれるための文章を一緒に考えてくださって本当に助かりました。

学びを活かした開発でお客様のサービスを成長させる

Q. 実際に業務を始めてみてRUNTEQで学んだことは活かされてますか?

RUNTEQでの学びはすべて活かされていると感じています。

学習の内容は全て現場で使う考え方でもあるし、機能面でも現場に即しています。

また、RUNTEQではデバッグ力をつけることも出来たと思います。

いまでも、デバッグしてちゃんと値が取れているかを確認する作業は毎回必ず行うようにしています。

エラーが出た場合などには質問力も活かされています。

「自分でこのような仮説を立てました。その仮説に則ってこのように対応しましたが、うまくいきません。」というような質問の仕方もRUNTEQで学べたと思っています。

今、開発エンジニアは2人しかいないので、基本的に全部自分でやらなければならない状況です。

やらざるを得ない状況は大変だなと思う反面、甘えられない環境に置かれて自分がみるみる成長していることが実感できて、すごく力がつくと感じています。

つねに背水の陣で挑む感じが自分によく合っていると思いますし、それが効率よく学ぶ手段でもあると思っています。

Q. 実際に働き始めてからプログラミングに対する気持ちに変化はありましたか?

プログラミングに対する気持ちの変化はありません。

ただ、エンジニアになって思ったことが、作ることがメインになってしまっているということ。

開発をしてお客様のサービスを成長させていくという気持ちはもちろんありますが、現場にいた時に出ていたアイディアが今の自分には出せなくなっている所がもどかしいです。

実際に営業として現場で働いていた頃は、現場にいるからこそ見えてくる「もっとこうすればより良くなる」という事柄が想像できなくなってしまいました。

社長にも「エンジニアは作るだけじゃない」とずっと言われていますし、自分でもそう思います。

お客様のサービスを成長させるためにどうイメージをしていくか、現場の声を吸い上げるためのコミュニケーションをどう取っていくかが今後の課題だと思っています。

少数精鋭・裁量を持てる環境でフルスタックを目指す

Q. 今後どのようなエンジニアを目指したいですか?

まずはサーバーサイドエンジニアとしての技術を極めていきたいです。

フロント部分やインフラに関するところも触っていきたいので、その部分の技術も磨きつつ、フルスタックとしてバックエンドメインのエンジニアになりたいです。

社長がフロントが強く、自分がフルスタックでバックエンドメインの技術を伸ばすことによって、相補関係を強めていくことが望ましいと思いますので、そこを目指していきます

前職は大手で業務がシステム化されていて、自分でなくても人さえいれば誰でも回るような仕事をやっていて、会社の歯車でしかないことが歯がゆかったんです。

今の仕事では少数精鋭で裁量を持って働けており、そのぶん責任も大きいのですが、やりがいにも繋がっています。

Q. いま学習で苦労している方に一言アドバイスをお願いします!

個人学習はあくまでも個人学習でしかないということ。

ポートフォリオまで完成させた方もたくさんいると思いますが、その個人学習はどこまで行っても個人学習でしかありません。

早く就職して、早く現場に出ることで色々と見えてくる世界があります。

私自信も現場に出たほうが成長速度が早いと感じました。

ですので、ポートフォリオが完成したら早く就職してどんどん実務を積んでください。

そして、目の前の実務に必要なことをどんどんキャッチアップしていくということが、エンジニアとして成長するための最短ルートだと思います。

編集後記

いかがでしたでしょうか?

安原さんは大手企業の営業職から未経験でエンジニア転職をなされた卒業生さんでした。

以前は会社の歯車でしかなかったという安原さん。現在は少数精鋭のWebエンジニアとして日々裁量をもって働いている様子が伝わってきましたね。

Webエンジニアは実力で評価される世界です。

いま将来のキャリアに悩んでいらっしゃる方こそ、プログラミングスキルを身につけ新しいキャリアに進みませんか?

RUNTEQでは経験豊富なキャリアアドバイザーが、皆さまのご状況にあわせてWebエンジニアまでの道のりを一緒に考えます。まずはぜひ無料キャリア相談会にお越しください!

ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。https://runteq.jp/

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